ぽつんとした時間（とき）は流れて、周囲は賑やかになった。

苦しい気持ちを言葉に出しても許される相手が、手の届くすぐそばにいないことも、

芥子パールの、左右で形のことなるそれは、特別も普通も全て受け止めてくれる。

マーマレードを塗ったトーストと、薄いコーヒーを飲みすぎた気がする。

おはようの挨拶で始める、ここでの文章は初めてで、ちょっと新鮮。

少し前までは全く受け付けられず、ルイボスティーや、たんぽぽコーヒーの粉末をミルクでうすくといたもの、などを、気分転換に飲んでいた。

日常に戻り、終日パソコンを眺めながら、今日はそんなことばかりを思っていた。

着いて早々、恋人は私の手を引き、桜咲く神社の並木を歩きながら、海辺へと連れ出してくれた。

日喜、と書いて、にっき（日記）、と呼んでもらえたらと思います。